女優・映画プロデューサー・実業家(アメリカ)。同じく女優であったトルーディ・マーシャルの娘。数々の映画やテレビドラマに出演し活躍したほか、映画プロデューサーとしていくつかの作品で製作総指揮を務めている。
アメリカ合衆国・カリフォルニア州のロサンゼルスに生まれ、銀幕デビューは1973年の映画「エーゲ海の旅情」であるとされる。翌1974年には、「ローマの休日」などへの出演で世界的に著名な俳優であるグレゴリー・ペックが製作を務めた「ダブ」(原題:「Dove」)で主役に抜擢。以後、美人女優として「若いグレース・ケリー」とまで評され、数々の映画に出演するようにはなったものの、あまりヒット作に恵まれたとは言えず、ラジー賞(ワースト主演女優賞)を獲得してしまうなど、キャリアとしては伸び悩んでいるかのようにも見えた。一方で、テレビドラマやテレビ映画への出演が増えていき、1996年から2007年まで11年間に渡って「7thヘブン」(原題:「7th Heaven」)でジュリーおばさん役を務めるなど、お茶の間の人気を博した。
出演した主な映画には、上述した「エーゲ海の旅情」や「ダブ」のほか、「ディーモン」「いくたびか美しく燃え」「センチネル」「ハンギング・オン・スター」「ラスト・レター」「ジャングル・ヒート」「スーパー・マグナム」「グリズリー2」「スキャナーズ2」などがある。
また、出演したテレビ映画・テレビドラマ・テレビシリーズでは、上述した「7thヘブン」や、コリン・ヒギンズが監督を務めた1978年のコメディ・サスペンス映画を基にテレビドラマ化された「ファール・プレイ」を始め、「女子大生恐怖の体験旅行」「トンチキ恋愛講座」「キリング・バレー」「スキーリフト殺人事件」「レース2」「忘られぬ死」「ナイト・オブ・ザ・フォックス」「M&A」「モーニング・グローリー/輝ける朝」「ブック・オブ・デイズ」「アメリカン・ティーンエイジャー – エイミーの秘密」などがある。
さらに、プロデューサーとして携わった作品には、ブライアン・ギルバートが監督を務め、アイルランド出身の作家であるオスカー・ワイルドとその恋人アルフレッド・ダグラスとの同性愛を描いた1997年の映画「オスカー・ワイルド」や、アーネスト・ディッカーソンが監督を務め、ディーン・ケイン、ヴァネッサ・ウィリアムス、ウェズリー・スナイプスらが出演した1998年のSFテレビ映画「デス・ゲーム2025」などがある。また、オーディオブックの販売にも着手し、「ゲームの達人」や「真夜中は別の顔」などの著作で有名なシドニィ・シェルダンの本を出版し成功を収めるなど、実業家としての一面も持っていた。
死因は、白血病であった。59歳。