(いちきへいぞう)
画家。主に洋画を描く画家として名高い。
1923年、福岡県八幡市生まれ。小学校2年生のころより画家になることを志し、市販されていた教本などで独学を進める。1938年、現在で言う中学校を卒業し、電機会社へ勤務する傍ら、18歳のときに水彩画2点を産業報国美術展に出展。これが特選を受賞したことで画家としての第一歩を踏み出したと言える。その後、陸軍航空教育隊(松江航空隊)に入隊し、米軍24師団図書館付イラストレーターとして勤務しながら、西部美術協会展に「風景」や「花器」、「静物」など多くの作品を出品。半抽象的な初期形態の風景画から、シンプルで明るい色調で流動的なオブジェクトを描いた現代的な風景画まで、自然と文明の関係を筆で表す画家として注目を集め続けた。
そのほかの作品には、「牛頭骨」「狭められた大地」「オリエントの廃屋」「風景襍描」「大地の跡」「遺構回想」「翔べない風景」「遺構に立つ人」など、多数。
一木平蔵 死因
死因は、肺癌であった。91歳。