野沢協

(のざわきょう)
フランス文学者・思想研究家・翻訳家。元東京都立大学教授。数々の著作や翻訳書などで有名。「野澤協」(読み同じ)と表記されることも多い。動物学者で、京都大学名誉教授などを務めた野澤謙の弟。教育者・漢学者である田邊新之助の孫。

1930年、神奈川県鎌倉市に生まれ、1953年、東京大学を卒業。1962年、東京都立大学(現在は首都大学東京に統合)にて助手となり、さらに助教授を経て、教授に就任。そのほか、1990年からは東京都世田谷区に本部を構える駒澤大学でも教授を務めた。

主な著書に、「夜の果てへ~野澤協全詩集」「荒野にて~野沢協評論集成」など。

翻訳を手掛けた書籍には、「ファーブル伝」(ジョルジュ=ヴィクトール・ルグロ)、「英米哲学入門」(セルジュ・ユタン)、「死海写本」(ラペルーサ)、「インターナショナルの歴史」(アニー・クリジェル)、「アメリカの黒人」(クロード・フォーラン)、「ベトコンの戦士たち」(マドレーヌ・リフォ)、「トロイの木馬」(ポール・ニザン)、「コスモスの崩壊 – 閉ざされた世界から無限の宇宙へ」(アレクサンドル・コイレ)、「1848年二月革命の精神史」(ジャン・カスー)、「十八世紀社会主義」(アンドレ・リシュタンベルジェ)、「ピエール・ベール著作集」(ピエール・ベール)、「啓蒙のユートピア」(ドニ・ヴェラス、シモン・ティソ・ド・パト、マブリ、ドン・デシャンほか)などがある。

主な受賞歴に、JST(日本翻訳家協会)主催の文化賞である日本翻訳文化賞など。

野沢協 死因

死因は、老衰であった。85歳。

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