(よこおたつひこ)
洋画家。埼玉県にある自身のアトリエのほか、ドイツを活動の拠点としていた。特に神話や聖書からインスピレーションを得た幻想画で知られている。
1928年、福岡県福岡市生まれ。東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後、日本画から油彩画に転向する。1960年代後半より、聖書や神話をテーマとする幻想画が多くの人々から高い評価を獲得し、、種村季弘や澁澤龍彥などの第一人者からも認められるようになる。1965年にスイスで初めての個展を開いたことを皮切りに、以後ヨーロッパ各国で個展を多数開催。さらに1980年代以降は、ダイナミックな描線や絵の具の飛沫によって激しい画風を展開。ドイツやオーストリアで活動した哲学者・神秘思想家であるルドルフ・シュタイナーに影響を受けた思想や瞑想のイメージを抽象的に表現した。また、数々の作品を制作する傍らで、ワークショップの開催などにより絵画の発展にも尽力。
横尾龍彦 死因
死因は、膀胱癌であった。87歳。