岩淵龍太郎

(いわぶちりゅうたろう)
バイオリン奏者・指揮者。戦後バイオリニストの草分け的存在として有名。京都市立芸術大学教授(その後名誉教授に就任)、京都コンサートホール館長(その後名誉館長に就任)などの要職も務めていた。京都市文化功労者。アメリカ合衆国シアトル市名誉市民。勲三等旭日中綬章・ポーランド共和国文化功労勲章受章者。

1928年生まれ。11歳にして日本音楽コンクールに入賞し、その直後にローゼンシュトックが指揮を務めたNHK交響楽団の定期公演にてデビューを果たす。その後、東京大学に在学中の1949年より約8年間、NHK交響楽団のコンサートマスターを務めた。1956年には、日本フィルハーモニー交響楽団で初代のコンサートマスターに就任。プロ・ムジカ弦楽四重奏団を結成し、1962年に初めてベートーヴェン全16曲の連続演奏を披露するなど、室内楽演奏活動を中心に幅広く活躍した。その活動範囲は日本国内に留まらず、シアトル・ケルンなどの海外都市で指揮を行ったり、国外開催のものも含めて40年以上に渡って多数のコンクールで審査員を務めたりと、ワールドワイドな活躍で世界的な評価を獲得している。

受賞歴に、京都新聞文化賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部大臣賞など多数。

死因は、呼吸不全であった。87歳。かねてより、脳梗塞のため入院しながら療養生活を送っていたという。

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