(でめまさのぶ)
映画監督。「きけ、わだつみの声」などの代表作で知られている。
1932年、滋賀県八日市市(現在の滋賀県東近江市)生まれ。早稲田大学を卒業後、1957年に東宝株式会社に入社。黒澤明や堀川弘通など、日本を代表する映画監督の下で助監督を務め、腕を磨いていった。その後は、大作映画も数多く手掛ける監督となり、テレビドラマでも多数の作品を残した。
代表的な映画作品には、早坂暁が脚本を手掛け、 織田裕二、緒形直人、仲村トオル、風間トオル、鶴田真由、的場浩司ら豪華出演陣で話題となった1995年の「きけ、わだつみの声」(上述)のほか、「俺たちの荒野」「誰のために愛するか」「その人は炎のように」「神田川」「卒業旅行」「沖田総司」「星と嵐」「パリの哀愁」「天国の駅」「玄海つれづれ節」「ガラスの中の少女」「白い野望」「バルトの楽園」「霧の子午線」などがある。
テレビドラマでは、「刑事追う!」「木枯らし紋次郎」「俺たちの旅」「和宮様御留」「めぐり逢い」「俺たちの勲章」「霧の旗」「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」「篝警部補の事件簿」「朝比奈周平ミステリー(シリーズ)」など。
主な受賞歴に、日本アカデミー賞(優秀監督賞)、日本映画監督協会新人賞などがある。
死因は、膵臓癌であった。83歳。