(よしのさくみ)
漫画家・エッセイスト(随筆家)・イラストレーター。代表的な漫画作品は、「少年は荒野をめざす」「ジュリエットの卵」など。
大阪府に生まれ、熊本県や千葉県に移住しながら育った。短期大学を卒業後、株式会社集英社が1978年から2000年まで出版していた少女漫画雑誌「ぶ〜け」にて、「ウツよりソウがよろしいの!」でデビューを果たす。以後、しばらく「ぶ~け」にて連載を続けたのち、2000年以降は株式会社小学館に活躍の場を移しながら、様々な作品を発表した。
主な漫画作品には、上述した「少年は荒野をめざす」「ジュリエットの卵」「ウツよりソウがよろしいの!」のほか、「グルービィナイト」「HAPPY AGE」「月下の一群」「いたいけな瞳」「ぼくだけが知っている」「恋愛的瞬間」「瞳子」「透明人間の失踪」「栗林かなえの犯罪」「グールドを聴きながら」「いつか緑の花束に」などがある。
エッセイでは、「こんな映画が、吉野朔実のシネマガイド」「眠れない夜には星を数えて」「お母さんは「赤毛のアン」が大好き」「犬は本よりも電信柱が好き」「本を読む兄、読まぬ兄」「神様は本を読まない」「狂気な作家のつくり方」「吉野朔実は本が大好き」「天使は本棚に住んでいる」などがある。
そのほか、「FLOWER PIECES」などの画集や、「ましまる」「もっと幸福な一日」「プレゼントをあげる」といった絵本なども発表している。
東京都内にて死去。死因は、病気のためとされており、病名などの詳細は明らかにされていない。57歳。死去の事実は、株式会社小学館により発表された。