(とがわまさこ)
推理作家・シャンソン歌手・エッセイスト(随筆家)。テレビ番組におけるコメンテーターなどでも知られている。作家としての代表作に「大いなる幻影」「猟人日記」など。
1931年、東京府東京市(現在の東京都)に生まれ、1950年代後半よりシャンソン歌手として活躍。1962年、シャンソン歌手として活動する傍ら、楽屋などで書き上げたとされる長編小説「大いなる幻影」を発表。以後、数々の著作を生み出した。1977年には、46歳にして高齢出産を経験し、芸能人の最高齢出産記録(当時)として大きな話題となった。
作家・エッセイストとしての主な作品に、上述した「大いなる幻影」「猟人日記」のほか、「闇の中から」「ソドムの罠」「女人白道」「仮装行列」「緋の堕胎」「白昼の密漁」「眠れない夜の本」「もっと声を!」「夜のパスポート」「裂けた眠り」「蜃気楼の帯」「悪魔のような女」「仮面の性」「火の脈」「蒼き裸者の群れ」「青い部屋の中で」「聖談とヌードの風景」「赤い爪痕」「日本毒婦伝」「聖女」「東西妖婦伝」「男と女がいる町」「生きるのはひとり」「戸川昌子ののぞき魔」「蒼い悪霊」「金曜日の誘惑」「ブラック・ハネムーン」「女のひき語り」「太陽の生贄」「私がふたりいる」「女は二つの愛を持っている」「ドン・キホーテと口紅」「今を自分らしく生きる」「子供は天使か小悪魔か」「黄色い吸血鬼」「蜘蛛の巣の中で」「蜘蛛の巣の中で」「昭和の短篇一人一冊集成」などがある。
また、「裏切りの暗黒街」「猟人日記」「乱暴者の世界」「鏡の中の野心」などの映画に本人役などで出演を果たしているほか、「愛する二人別れる二人」「浅草橋ヤング洋品店」「ライオンのいただきます」「11PM」「アウト × デラックス」など、テレビのバラエティ番組への出演も多かった。
さらに、ラジオの文化放送では、「戸川昌子のノックは3回」という冠番組も抱えていた。
受賞歴に、「大いなる幻影」にて受賞した江戸川乱歩賞などがある。
死因は、胃癌であった。83歳。