写真家(アメリカ)。世界的なファッション写真家として有名。
1929年、アメリカ合衆国に生まれ、1948年にマサチューセッツ州ボストン近郊のケンブリッジに本拠を構える私立大学「ハーバード大学」を中退してニューヨークに移住。広告業界に関わる仕事に携わるようになる。
その後、トリビューン・パブリッシングが発行し、「世界で最も偉大な新聞」とも称されたシカゴ・トリビューン紙にて記事を書くと同時に、ストリート・ファッションの撮影にも関わるようになり、ほどなくしてニューヨーク・タイムズ紙にてファッションコラム「オン・ザ・ストリート」(ON THE STREET)を開始する。同コラムは人気となり、以後、50年以上に渡ってニューヨークのストリートでファッションを撮り続けるストリートスナップの第一人者として活躍。80歳を超えても現役として活躍し、彼に撮影されることがファッショニスタやニューヨーカーにとってステイタスとされた。そのほか、ニューヨーク・タイムズ紙では社交コラム「イブニング・アワーズ」(EVENING HOURS)も長きに渡って担当している。トレードマークは、自転車と青い作業着。
2008年、フランス政府・芸術文化勲章オフィシエ受章。2013年には、本人の半生や私生活を描いたドキュメンタリー映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」が公開されるほど、世界中から注目を集めたファッション写真家だった。
死因は、脳卒中であった。87歳。脳卒中で倒れ、入院中に死去してしまったという。