エリ・ヴィーゼル

作家(アメリカ)。1928年、ユダヤ人としてルーマニア王国のシゲトゥ・マルマツィエイに生まれるが、1963年にアメリカ合衆国に帰化。数々の執筆作品を発表する一方で、アメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンに本部を構えるボストン大学で教授も務めた。

ナチス・ドイツの強制収容所の体験(いわゆる「ホロコースト」、第二次世界大戦中に国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)支配下にあったドイツ国(ナチス・ドイツ)およびその占領地において、ユダヤ人に対して組織的に行われた大量虐殺や絶滅政策などのこと)を自伝的小説作品などに残し続け、1986年にノーベル賞(平和賞)を受賞したことで有名。

上述の通り、発表した作品には、ノーベル平和賞を受賞するに至る根拠となった数々のものがある。主な作品として、「夜」(イディッシュ語版は1956年、英語版は1960年に出版。日本語訳が出版されたのは1967年であった)を始め、「夜明け」「死者の歌」「エルサレムの乞食」「幸運の町」「伝説を生きるユダヤ人」「そしてすべての川は海へ」「大統領の深淵」「沈黙のユダヤ人」「20世紀ユダヤ人の肖像」「たそがれ、遥かに」など。

アメリカ合衆国のニューヨーク市にある自宅にて死去。死因などの詳細は不明。87歳。

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