輪島大士

(わじまひろし)
元大相撲力士(第54代横綱)・元プロレスラー・タレント・相撲評論家・相撲解説者。力士時代には「黄金の左」「蔵前の星」、タレント時代には「ワジー」などと呼ばれて親しまれた。

石川県七尾市に生まれ、金沢高等学校に通う高校生時代から相撲にて頭角を現す。日本大学に入学後も相撲部で活躍し、2年連続で全国学生相撲選手権大会の個人戦で優勝して学生横綱となるなど、計14のタイトルに輝いている。大学卒業前である1970年、花籠部屋に入門し、同年1月場所で初土俵を踏む。

以後、僅か1年で新入幕を果たすなど、順調に勝ち星を重ねて昇進し、1972年に大関となる。大関となって4場所目となる1973年の5月場所では全勝優勝を飾り、初土俵から3年半という驚異的なスピードで横綱(第54代)に登り詰めた。

以後、「昭和の大横綱」と呼ばれた北の湖と共に「輪湖時代」(りんこじだい)を築き、数々の名勝負を繰り広げた。幕内の通算戦績は62場所に出場し、620勝213敗、85休(勝率7割4分4厘)。優勝14回、殊勲賞3回、敢闘賞2回であった。

大相撲引退後の1986年には全日本プロレスに入門し、ジャイアント馬場の下でプロレスラーとして活躍した。さらには、タレントとして数々のテレビ番組やテレビCMなどにも出演し、お茶の間の人気を博した。

輪島大士 死因

東京都内にある自宅にて死去。死因は、咽頭癌及び肺癌による衰弱であった。70歳。5年ほど前に下咽頭癌に罹患していることが発覚し、手術の影響により発声が不可能な状態となりながら、闘病生活を続けていたという。

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