大日方俊子

(おおひなたとしこ)
作詞家・音楽プロデューサー・著述家。日本音楽著作権協会正会員・日本映画音楽協会会長などを歴任。「ひろまなみ」名義での活動もある。

慶應義塾大学卒業後、東京放送(現・株式会社TBSテレビ)でのディレクター職などを経てフリーとなり、レコーディングやプロデュースなどの音楽制作に関わるようになる。一方で作詩活動も積極的に展開し、1968年には4人組音楽グループ「ザ・キング・トーンズ」のファーストシングル「グッド・ナイト・ベイビー」を作詞。同グループにおけるNHKの年末恒例イベント「紅白歌合戦」出場や、日本有線大賞(特別賞)受賞の立役者となった。

また、楽曲解説や音楽評論にも携わり、数々のコラム執筆や書籍監修・刊行などを行った。受賞歴に、ミュージック・ペンクラブ音楽賞(最優秀著作出版物賞)などがある。

作詞した主な楽曲には、上述した「ザ・キング・トーンズ」の「グッド・ナイト・ベイビー」を始め、「ミッドナイト東京」(川辺妙子)、「博多みれん」「めぐり逢う青春」「愛のエレジー」「青い日曜日」「オレンジの雨」「可愛いあの娘」「最初の恋」「追憶」(以上、野口五郎)、「海が見えたら」「とめてくれるなおっかさん」(以上、葉村エツコ)、「バイバイ・ブルース」(山本リンダ)、「どしゃぶりの雨の中で」「女はつらいよ」「風を起こす女」「長い手紙」「つれてって何処までも」「クライングベイビー」「ボーイ・アンド・ガール」(以上、和田アキ子)などがある。

著書に、「知ってるようで知らない・映画音楽おもしろ雑学事典」(上述したミュージック・ペンクラブ音楽賞・最優秀著作出版物賞を受賞)を始め、「あなたが知らない “裏” 音楽史」「音楽奇談~今だから語れる本当の話~」などがある。

死因は、心不全であった。90歳。

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