小島秀夫

(こじまひでお)
ヴァイオリニスト・指揮者・音楽家。広島交響楽団において首席コンサートマスターを務めたことなどで有名。「コンサートマスターズ・クラブ・オブ・ジャパン」会員、日本弦楽指導者協会会員、大阪国際音楽コンクール広島支部長などの要職も歴任。ピアニストである小島朋子の夫。ヴァイオリニストである小島燎の父。

広島県広島市に生まれ、第二次世界大戦(太平洋戦争)末期の1945年、広島県に原爆が投下された際には3歳だった。戦中・戦後の混乱を乗り越え、8歳よりヴァイオリンを弾き始める。

その後、広島音楽高等学校・武蔵野音楽大学を卒業し、1964年に日本の著名オーケストラの1つ、NHK交響楽団(通称:N響)に入団。以後、ベルリン国立音楽大学への留学や「高輪弦楽四重奏団」の結成などを経て、トップサイド(次席奏者、オーケストラにおいてコンサートマスター(首席奏者)の隣で演奏するヴァイオリニスト)を務め、テレビやラジオに数多く出演するようになる。

1980年には、広島交響楽団首席コンサートマスターに就任し、定期演奏会の開催などに尽力する一方で、ソリストとしても活躍。様々な指揮者やオーケストラと共演した。1998年に広島交響楽団を退団、「小島秀夫とその音楽仲間」を意味する音楽団体「コジマ・ムジカ・コレギア」を発足し、故郷である広島市を中心に音楽文化の振興や発展に努めながら、後進の育成に注力した。その他、ヴァイオリン教室「弓の会」や「広島ジュニアオーケストラ」、毎年春に開催される「HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL」なども主宰。

病院にて死去。死因は、新型コロナウイルス(COVID-19)感染による肺炎であった。80歳。晩年は、長期に渡って病気療養が続き、入院中の病院にて院内感染してしまったという。

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