アラン・ホワイト

ミュージシャン・ドラマー(イングランド)。プログレッシブ・ロックの分野において世界的に著名な老舗グループ「イエス」のメンバーとして活躍したことで有名。

それ以前には、20世紀を代表するイギリスのロックバンド「ビートルズ」のメンバーと共演し、ソロアルバムの制作や演奏活動などをサポートしていたこともある。なお、「イエス」は、2017年に「ロックンロールの殿堂」入りを果たしている。以後、解散や活動休止の噂が幾度となく取り沙汰されながらも再結成を繰り返し、オリジナルメンバーは不在となってしまったものの2020年代現在まで活動を続けている。

「イエス」への加入は1972年、プログレッシヴ・ロック・バンド「キング・クリムゾン」に移籍するために脱退したドラマー、ビル・ブルーフォードの後任だった。加入から数日後にはツアーに参加したと言われている。以後、パワフルなドラムスでファンを魅了し、途中、キーボーディストのトニー・ケイやギタリストのジミー・ホーンらとプログレッシブ・ロック・スーパーグループ「サーカ」を結成したりすることもあったが、「イエス」には亡くなるまで加入し続けた。また、アメリカ合衆国の著名な音楽雑誌「ローリング・ストーン」が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のドラマー」では、35位にランクインした。

他アーティストとの共作やサポートも含めて、発表した作品には、ソロアルバムである「Ramshackled」(ラムシャックルド)の他、「Run with the Fox」「This Price is Right」「プライス・オン・ヒズ・ヘッド」「インスタント・カーマ」「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」「平和の祈りをこめて」「ラダ・クリシュナ・テンプル」などがある。

また、「イエス」としての発表アルバムには、「イエスソングス」「リレイヤー」「海洋地形学の物語」「イエスタデイズ」「ドラマ」「究極」「クラシック・イエス」「ビッグ・ジェネレイター」「トーク」「キーズ・トゥ・アセンション」「結晶」「ラダー」「オープン・ユア・アイズ」「マグニフィケイション」「ライヴ・イヤーズ」「フライ・フロム・ヒア」などがある。

上述した「サーカ」では、「CIRCA:2007」(サーカ・ファースト・アルバム、2007年)、「CIRCA:Live」(ライブ、2008年)など。

死因などの詳細は明らかにされていない。72歳。死去の事実は、「イエス」の公式サイトなどで発表された。晩年は闘病生活を続けていたという。

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