後藤舜吉

(ごとうしゅんきち)
実業家・企業家。第二次世界大戦前後に隆盛を極めた化学工業メーカー「チッソ株式会社」(旧社名・新日本窒素肥料)の代表取締役社長だったことで有名。同社は、第二次世界大戦後の高度経済成長期に発生した四大公害病の1つ「水俣病」の原因を作ったことで知られている。また、同社の取締役会長を始め、完全子会社である化学メーカー「JNC株式会社」の代表取締役会長・取締役最高顧問なども歴任。

チッソ株式会社での代表取締役社長就任時は、患者・被害者団体との政治解決に関わった。社長就任は、1993年6月~2003年6月、および2017年6月~2018年12月。なお現在、同社は実質的に国の管理下にあり、水俣病の問題は発生から60年以上が経過した今なお完全な解決を見ていない。チッソ株式会社は、JNC株式会社の水俣製造所として稼働している。

死因は、脳幹梗塞であった。87歳。訃報は約半年後の2023年2月18日に公表された。

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