北村昭斎

(きたむらしょうさい)
漆芸家。螺鈿(らでん)の重要無形文化財保持者(人間国宝、1999年認定)。同じく漆芸作家である北村大通の息子。紫綬褒章受章者(1998年)。奈良文化女子短期大学客員教授などを歴任。なお、螺鈿(らでん)とは、貝片を削り、器物等の木地や漆地に埋め込んで装着する装飾法のこと。

東京芸術大学を卒業後、早川電機工業(現・シャープ)に入社、工業デザイン部門にて業務に従事。その後、父親である北村大通と一緒に、創作活動の傍ら文化財の保存・修理を手掛け、春日大社の国宝「蒔絵箏」などを修復した。

受賞歴に、朝日新聞社賞・日本工芸会賞・文部大臣賞などがある。

自宅にて死去。死因は、くも膜下出血であった。85歳。

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