興膳宏

(こうぜんひろし)
文学者・文学博士。専門は中国文学。京都大学名誉教授。文化功労者。文部科学省の特別機関である国立アカデミー「日本学士院」会員。

京都大学文学部を卒業後、京都大学大学院文学研究科中国語学・中国文学専攻博士課程に進み、修了。中国文学、特に中国古典文学理論や六朝文学の解明や研究で知られ、その道の第一人者としてヨーロッパを始めとする海外の学界との連携や学術交流にも尽力した。また、京都大学教授・京都大学文学部長・京都大学大学院教授・京都大学大学院文学研究科長を始め、愛知教育大学助教授、名古屋大学助教授、フランス高等研究院客員教授、京都国立博物館館長、財団法人東方学会理事長、日仏東洋学会会長などの要職を歴任した。

主な著書(共著・編著を含む)に、「中国の詩人」「中国の文学理論」「乱世を生きる詩人たち 六朝詩人論」「平成漢字語往来」「古典中国からの眺め」「中国文学理論の展開」「中国名文選」「中国古典と現代」「杜甫 憂愁の詩人を超えて」「仏教漢語50話」「中国詩文の美学」「杜甫のユーモア – ずっこけ孔子」「風呂で読む陶淵明」「中国文学を学ぶ人のために」「隋書経籍志詳攷」「中國文學論集」「六朝詩人傳」「駢文史序説」など、多数。

訳書には、「王羲之伝」「書品」「中国の伝統美学」「鍾嶸 詩品」「文心雕龍」「荘子」「古代漢詩選」などがある。

病院にて死去。死因などの詳細は明らかになっていない。86歳。

タイトルとURLをコピーしました