(いけだだいさく)
宗教家・作家。巨大宗教団体である「創価学会」名誉会長。日本の有力政党の1つである公明党を結成したことでも知られている。作家として、「法悟空」「山本伸一」といったペンネームでも活動した。創価学会の海外組織である「創価学会インタナショナル(SGI)」の会長も務める。同じく宗教家で、創価学会内やグループ組織において要職に就く池田博正や池田尊弘の父。静岡県富士宮市名誉市民。北海道厚田村(現・石狩市)栄誉村民。
1928年、東京都大田区に生まれ、1947年に弱冠19歳で、法華経系の在家仏教団体である創価学会に入会。1960年には、32歳の若さで会長(第3代)に就任。1964年には、組織内に存在した公明政治連盟の分離・独立により、公明党を結成。3年後に行われた衆議院議員選挙では初陣ながら25議席を獲得するなど、存在感を見せつけた。
以後、1975年には創価学会の海外組織である創価学会インタナショナル(SGI)を発足するなど、世界中に組織を拡大。1979年に会長を退任の上、名誉会長に就任したあとも実権は掌握し、絶大なる影響力を保持しながら、団体の運営に関わり続けた。同団体の会員は、日本で827万世帯、海外において280万人に及ぶとされている。
著書に、「人間革命」「私の履歴書」「忘れ得ぬ同志」「法華経の智慧」「心に残る人びと」「アレクサンドロスの決断」「明日をみつめて」「母の詩」「ありがとう韓国」など、多数。また、数々の著名人との対話集も出版されており、根本誠との「古典を語る」、アーノルド・J・トインビーとの「二十一世紀への対話」、井上靖との「四季の雁書」、ノーマン・カズンズとの「平和と人間と国連をめぐって」、松下幸之助との「人生問答」、児玉良一との「太陽と大地開拓の曲」など、こちらも多数。
受賞歴に、ガンディー平和賞、国連平和賞、ラウレアナ・ロサレス賞(教育・人道賞)、平和貢献・国連事務総長表彰など、多数。
東京都新宿区にある創価学会施設内にて死去。死因は、老衰であった。95歳。訃報は3日後、同団体の公式サイトにて伝えられた。