浜井識安

(はまいのりやす)
空手家・実業家・経営コンサルタント。国際空手道連盟・極真会館浜井派、及び力謝会会長。極真空手は九段の腕前を持つ。極真会館浜井派・代表である浜井美香の父。極真会館松井派・中部本部長である浜井良顕の兄。

1972年、一橋大学法学部への入学と同時に空手部に所属、さらに極真会館の本部道場へ入門、修行を開始する。以後、オープントーナメント・全日本空手道選手権大会で6位入賞するなどの成績を残しながら、着々とキャリアを積んだ。一方で、法学部から商学部へ転部し、実業家になるための会計学や経営学を学ぶ。

以後、1977年には極真会館で石川県支部長に就任すると共に、全日本選手権で4位に入賞。ビデオ映像を用いた技術分析による指導によって、現在は国際空手道連盟・極真会館水口派の館長である水口敏夫や、IBMA極真会館増田道場主席師範を務める増田章といったトップレベルの強豪を育てながら、極真空手ブームに乗ってその進展に寄与、「名伯楽」と呼ばれて称えられた。一方では、株式会社ゲオシティの前身となる株式会社ビデオシティを設立、レンタルビデオ業を展開し、実業家としての道も歩み始める。

2006年、極真会館松井派から独立して財団法人極真奨学会国際空手道連盟・極真会館浜井派を設立、代表に就任。中国の大連にも道場を設立するなど、その活躍は国内だけに留まらなかった。2020年には、安全性の追求により「痛くない」という独自の顔面攻撃用グローブ「ドラグローブ」を開発、顔面攻撃を認める護身空手ルールを生み出し、全日本大会でも採用された。

著書に、「カラテ革命家「浜井識安」極真新理論」「人生経営の強化書」など。

死因は、肺炎であった。69歳。1週間前に急性骨髄性白血病との診断を受け、懸命の治療が行われたものの、安らかに息を引き取ったという。死去の事実は、娘でもある極真会館浜井派代表・浜井美香氏により、公式サイトにて発表された。

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