山内道雄

(やまうちみちお)
政治家。島根県海士郡(あまぐん、現在の隠岐郡海士町)出身。島根県の隠岐諸島にある海士町にて町長を4期16年に渡って務め、地方創生に尽力したことなどで知られている。

島根県益田市の公立学校である県立益田高等学校を卒業後、郵便局員や青年団での活動、日本電信電話株式会社(NTT)での勤務などを経て、1995年、海士町の議会議員選挙に出馬。初当選を果たし、2002年までの2期7年に渡って務める中で、海士町議会議長にも就任した。

2002年、海士町長選挙に立候補し、見事に当選。同選挙は、90%を超える高い投票率となり、町民の関心の高さがうかがえた。以後、産業振興の必要性が問題となっていた海士町の町長として、NTT時代の経験も活かしながら、隠岐牛といった特産品をブランド化してフィーチャーするなどの改革を進めた。さらに、海士町中央図書館を開館したり、島外から積極的に入学者を受け入れる「島留学」と呼ばれる制度を導入し、廃校の危機に見舞われていた高校の生徒数を増やしたりするなど、少子高齢化の進行にも歯止めをかけるべく奮闘した。これらにより海士町は、全国でも地方創生におけるトップランナーとして注目されるようになる。2018年の海士町長選挙には立候補せず、政治家を引退。

著書に、「未来を変えた島の学校 隠岐島前発 – ふるさと再興への挑戦」「離島発 – 生き残るための10の戦略」など。

海士町内にある自宅にて死去。死因は、心不全であった。85歳。

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