(あべようこ)
書家。2022年7月に演説中に銃撃され亡くなった元内閣総理大臣である安倍晋三の母として知られている。政治家・元内閣総理大臣である岸信介の娘であり、同じく政治家で農林大臣や内閣官房長官を務めた安倍晋太郎の妻。元衆議院議員で防衛大臣などを務めた岸信夫の母でもある。イタリア・聖マウリッツィオ・ラザロ勲章受章者。
1928年、東京都にて岸信介元首相の長女として生まれ、1945年、東京都千代田区に本部を置く白百合高等女学校(現在の白百合学園高等学校)を卒業。1951年、当時は毎日新聞で記者を務めていた安倍晋太郎と見合い結婚。1958年、晋太郎氏が衆議院議員総選挙に旧山口1区より自民党公認で出馬し、初当選を果たしたあとは、妻として献身的に政治活動を支えた。
そのあとを継いだ安倍晋三が1993年の衆議院議員総選挙に旧山口1区から立候補し初当選を果たして以降も、晋三氏および昭恵夫人とともに暮らしながら、同様に政治活動を支えた。長年に渡って名門政治一家である安倍家を支えたその実績と存在感から「政界のゴッドマザー」などと称えられた。
著書に、「宿命 – 安倍晋三、安倍晋太郎、岸信介を語る」「わたしの安倍晋太郎」などがある。
東京都内にある病院にて死去。死因などの詳細は明らかになっていない。95歳。