俵好夫

(たわらよしお)
物理学者。希土類元素を用いて生成される永久磁石で、レアアース磁石とも呼ばれる「希土類磁石」(きどるいじしゃく)の研究者。歌集「サラダ記念日」などで有名な歌人・エッセイストである俵万智の父。

松下電器産業株式会社(現在のパナソニックホールディングス株式会社)への勤務などを経て、アメリカ合衆国オハイオ州にあるデイトン大学の客員研究員や、東京都千代田区にある信越化学工業のコーポレートリサーチセンター所長・磁性材料研究所所長などを歴任。

希土類磁石研究者として、サマリウムコバルト磁石(医療機器・家電などに活用される高い磁気特性を持った磁石)を発明したことで知られている。なお、サマリウムコバルト磁石は、その後ネオジム磁石が登場するまで、世界で最も強力な磁石として君臨した。

受賞歴に、日本磁気学会学術奨励賞などがある。

著書に、「希土類永久磁石」など。

宮城県仙台市にある療養施設にて死去。死因は、老衰であった。91歳。

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