(みわかつえ)
声優・ナレーター。特に、藤子不二雄名義(藤本弘および安孫子素雄の合作)の人気漫画を原作としたアニメ作品「パーマン」にて、パーマン1号を演じていたことで知られている。
1943年、大阪府生まれ。幼少時代に東京へ移住し、NHK東京放送児童劇団にて子役として活躍するなど早々に頭角を現す。東京都渋谷区に本部を構える國學院大學への在学中には教師を目指していたが、教育実習中に生徒から声質についてからかわれたことで断念し、声優の道を歩むことを決意する。その後、テレビアニメのほか、海外作品の吹き替えなども多数担当。童話的な声で様々なキャラクターを演じ、人々を魅了した。代表作である上述の「パーマン」では、主題歌である「ぼくらのパーマン」や「きてよパーマン」も歌いながら、半世紀以上に渡ってパーマン1号(須羽ミツ夫)を演じ続けた。
そのほかに出演したテレビアニメは、「おそ松くん」「黄金バット」「ゲゲゲの鬼太郎」「怪物くん」「タイガーマスク」「妖怪人間ベム」「ムーミン」「ハクション大魔王」「カリメロ」「サザエさん」「トム・ソーヤーの冒険」「ニルスのふしぎな旅」「Dr.スランプ アラレちゃん」「じゃりン子チエ」「あさりちゃん」「チックンタックン」「オバケのQ太郎」「とんがり帽子のメモル」「ルパン三世(PARTIII)」「ドラゴンボール」「シティーハンター2」「ひみつのアッコちゃん」「じゃりン子チエ」「それいけ!アンパンマン」「遊☆戯☆王」「ONE PIECE」「怪談レストラン」「ドラえもん」「暗闇三太」など、多数。
劇場アニメでは、「アンデルセン物語」「火の鳥2772」「氷の国のミースケ」「ユニコ – 魔法の島へ」「忍者ハットリくん+パーマン」「ゲゲゲの鬼太郎 – 妖怪大戦争」「うしろの正面だあれ」「ポッピンQ」などがある。
吹き替えを担当した海外作品には、「チャーリーとチョコレート工場」「アルプスの少女ハイジ」「人気家族パートリッジ」「スヌーピー&チャーリーブラウン」「遊星ぼうやドド」など。
そのほか、寿がきや食品、バンダイ、帝人、東京靴流通センター、花王、エースコック、トヨタ自動車、講談社など数々の著名企業のテレビCMや、OVA(オリジナルビデオアニメ)作品、ゲーム、ラジオドラマ、人形劇など、幅広いジャンルで活躍した。
死因は、急性肺塞栓であった。80歳。死去の事実は、亡くなって10日以上が経過してから、所属事務所である青二プロダクションより公式サイトにて発表された。