(しまむらのぶとし)
実業家・企業家。衣料品チェーンストア「しまむら」を全国展開する株式会社しまむらの創業者として知られている。
1926年、埼玉県生まれ。1953年、島村家にて元々営まれていた個人商店である呉服販売店を株式会社へ組織変更し、「しまむら」の前身である「島村呉服店」を埼玉県比企郡小川町に設立。セルフサービスによる販売手法を確立し、呉服に加え、婦人ブラウスや生地などを始めとした総合衣料を揃える量販店を目指して業容を拡大していった。
1961年には、埼玉県東松山市材木町に「しまむら」のチェーン店第1号(東松山店)をオープン。物流センターの建設やPOS(販売時点情報管理)システムの活用により業務の効率化を進めながら、2号店(鴻巣店)、3号店(小川町前店)と出店を続け、1988年には東京証券取引市場第2部に上場。1990年には社長を退任し会長に就任したが、その後2000年代に入ってからも拡大路線の一途を辿った。現在はグループ全体で、国内外に2,000を超える店舗を展開している。
死因は、老衰であった。98歳。なお、死去の事実は、葬儀などが近親者によって営まれたあと、亡くなって9日ほどが経過してから明らかとなった。