スヴェン・ゴラン・エリクソン

元サッカー選手・サッカー指導者(スウェーデン)。2001年、イングランド代表初の外国人監督となったことで有名。巧みな手腕で、2002年(日本・韓国共催)および2006年(ドイツ開催)のFIFAワールドカップにおいて2大会連続でベスト8に進出したことなどで特に知られている。なお日本では、「スヴェンゴラン・エリクソン」「スヴェン=ゴラン・エリクソン」「スベンゴラン・エリクソン」「スベン=ゴラン・エリクソン」、さらには本来の発音に近い「スヴェン・イェーラン・エリクソン」など様々に表記される。

1948年、スウェーデンのヴェルムランド県トルスビー生まれ。選手としての目立った活躍歴はないが、指導者として1981-1982年シーズンにスウェーデンのクラブチームIFKヨーテボリ(イドロッツフェレニンゲン・カムラテルナ・ヨーテボリ)をUEFAカップ優勝に導くなど、早々に頭角を現す。その後は、SLベンフィカ(ポルトガル)、ASローマ、ACFフィオレンティーナ、UCサンプドリア、SSラツィオ(以上、イタリア)などのクラブチームで監督を務め、2001年には上述の通り外国人として初めてのイングランド代表監督に就任した。以後、メキシコ、コートジボワール、フィリピンでも代表監督を歴任。2007年以降は、マンチェスター・シティFC(イングランド)、広州富力、上海上港、深圳市足球倶楽部(以上、中国)などのクラブチームも率いていた。

監督としての通算成績は、1,092試合を率い、566勝241敗285引き分け。勝率は5割1分8厘。主な獲得タイトルには、上述のUEFAカップ優勝(IFKヨーテボリ)を始め、ポルトガル・カップ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ準優勝(以上、SLベンフィカ)、コッパ・イタリア優勝(ASローマ)、スーペルコッパ優勝、UEFAカップウィナーズカップ優勝、セリエA優勝(以上、SSラツィオ)などがあり、その監督手腕は高く評価された。さらに個人として、2007年8月にプレミアリーグ月間最優秀監督(マンチェスター・シティFCにて)を受賞している。

死因などの詳しい情報は公式には明らかになっていないが、膵臓癌であると推測される。76歳。2024年に入り、癌のために闘病生活を送っている事実が公表されていた。

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