セルジオ・メンデス

歌手・作曲家・ピアニスト・バンドマン・ミュージシャン(ブラジル)。ジョルジ・ベンジョールが作曲したボサノヴァ楽曲である「マシュ・ケ・ナダ」(Mas que nada)などのヒット作品により、ブラジルの巨匠シンガーとして世界的に有名。日本にも多くのファンがいる。同じくブラジル出身のボサノヴァ・ミュージシャンであるグラシーニャ・レポラーセの夫。

1941年、ブラジル南部リオデジャネイロ州のニテロイに生まれ、幼少時代より音楽学校にてクラシックピアノを学ぶなど音楽に親しみながらの生活を送っていた。1950年代の後半にクラシックからジャズに転向し、さらにジョアン・ジルベルトらの影響によりボサノヴァに進出。ブラジル国内に限らず、世界各国で活動するようになった。

1966年、「セルジオ・メンデス&ブラジル’66」として発表したアルバム「Herb Alpert Presents Sergio Mendes&Brasil’66」よりシングルカットされた「マシュ・ケ・ナダ」が全米47位にランクインするなど、世界中で大ヒットを飛ばす。以後、ボサノヴァの市場で優れた作品を次々と発表。同ジャンルの普及に多大なる貢献を果たしたほか、日本にも多くのファンを抱え、たびたび来日公演を行った。

発表したシングル曲には、上述した代表曲「マシュ・ケ・ナダ」を始め、「フール・オン・ザ・ヒル」「愛をもう一度」「恋の面影」などがある。

アルバムでは、上述した「Herb Alpert Presents Sergio Mendes&Brasil’66」のほか、「Dance Moderno」「In Person at El Matador」「The Great Arrival」「Brasil ’65」「Equinox」「Fool on the Hill」「Crystal Illusions」「Stillness」「Sergio Mendes’ Favorite Things」「País Tropical」「Best Of Sergio Mendes」「Great Arrival」「Vintage ’74」「Minha Historia」など。

主な受賞歴に、グラミー賞(最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞)など。

アメリカ合衆国ロサンゼルスにて死去。死因は、Long COVID(ロング・コビッド、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の回復後に現れる疾患もしくは長期的な後遺症)であった。83歳。死去の事実は、亡くなった翌日にブラジルメディアによって一斉に報じられた。

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