(こばやしくにあき)
元プロレスラー。初代タイガーマスク(佐山聡)を始め、歴代タイガーマスクのライバルとして「虎ハンター」の異名を取り人気を博した。
1956年、長野県小諸市に生まれ、丸子実業高等学校を中退後、1972年に16歳にして新日本プロレスに入門。翌1973年、栗栖正伸との試合にて正式デビューを果たす。その後、1980年よりメキシコ、1982年よりアメリカなど、海外において武者修行を繰り返し、キャリアを積みながら人気レスラーとなった。特に初代タイガーマスクとの対戦は、現在でも語り継がれるほどの名勝負としてプロレスファンの記憶に刻まれている。
1992年、大腸癌に罹っていることが発覚し、20cmにおよんで大腸を切除する手術を受けたにもかかわらず、わずか半年ほどで現場に復帰。しかしながら、1999年、癌が肝臓へ移転していることが分かり、2000年に行われた獣神サンダー・ライガーとの戦いを最後に現役を引退。実は1989年に獣神サンダー・ライガーのデビュー戦の相手を務めたのも当人だった。
現役引退後は、新日本プロレスでスカウト部長やIWGP実行委員などを務めたほか、道場で後進の育成に尽力するなど、裏方としてプロレス界を支えた。
選手としての得意技には、フィッシャーマンズ・スープレックス、フライング・ニールキック、トラースキック、ソバット、ダイビング・ラリアットなどがあった。
主な獲得タイトルに、IWGPジュニアヘビー級王座(新日本プロレス)、世界ジュニアヘビー級王座(全日本プロレス)、NWAアメリカス・ヘビー級王座(NWAハリウッド・レスリング)など。
主な受賞歴に、プロレス大賞(努力賞、功労賞)、日本プロスポーツ大賞(功労者賞)など。
死因は、大腸癌であった。68歳。