サルヴァトーレ・スキラッチ

元サッカー選手・サッカー指導者(イタリア)。元イタリア代表。「トト」の愛称で親しまれた。日本のJリーグで活躍したことでも知られている。

1964年、イタリアのシチリア島北西部にあるパレルモ生まれ。地元のアマチュアチームなどでプレイしたあと、メッシーナを本拠地とするACRメッシーナに入団し、チームのセリエB昇格に貢献。その後、得点王になるなどの功績が認められ、ピエモンテ州トリノを本拠地とするセリエAのユヴェントスへ移籍。UEFAカップ優勝に貢献するなどの活躍を見せた。

1990年にはイタリア代表にも選出。同年に地元イタリアで開催されたFIFAワールドカップでは、7試合で6得点を記録し得点王に輝いたほか、MVPにあたるゴールデンボール賞も獲得するなど、母国を3位に導く立役者となった。1994年には、Jリーグのジュビロ磐田と契約。ハットトリックを複数回記録するなどコンスタントに得点を重ね、リーグ戦では通算4シーズンで78試合に出場、56点をあげた。

1997年のジュビロ磐田でのシーズンを最後に現役を引退。その後は、地元イタリア・パレルモでサッカースクールを運営しながら、指導者として活躍した。近年は、2016年に日本で行われたチャリティーマッチにユヴェントス・レジェンドチームのメンバーとして参加。1ゴールを記録するなど元気な姿を見せていたが、2022年に結腸癌を患っていることが発覚。以後は闘病生活を送っていた。

入院中だった地元イタリアのパレルモにある病院にて死去。死因は、結腸癌であった。59歳。

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