さユり

シンガーソングライター。ソニー・ミュージックレーベルズのレコードレーベルである「アリオラジャパン」に所属し、新世代アーティストとして10代・20代の若年世代を中心に人気を博した。2022年にリリースしたセカンドアルバムである「酸欠少女」の名称を冠し、「酸欠少女さユり」と名乗ることも多い。

1996年、福岡県福岡市生まれ。小学生時代よりギターに興味を持ち始め、中学生のときには作曲を開始。「あすか」や「さゆり」といった名義で2人組ユニット「LONGTAL」(ロングタル)やバンド「夢雨」(むう)での活動を経て、2013年に上京。2015年8月に、フジテレビ「ノイタミナ」枠のアニメーション作品「乱歩奇譚 Game of Laplace」のエンディングテーマ「ミカヅキ」でメジャーデビューを果たした。

翌2016年には、セカンドシングル「それは小さな光のような」をリリースし、やはりフジテレビ「ノイタミナ」アニメーション枠の「僕だけがいない街」でエンディングテーマとして採用された。さらにシングルリリースやライブ活動を続け、翌2017年にはオリジナル・ファーストアルバム「ミカヅキの航海」を発表。新宿での路上ライブには2,000人が集まるなど、若者から多くの支持を獲得していた。

発表したシングルは、上述のメジャーデビュー曲「ミカヅキ」や、セカンドシングル「それは小さな光のような」を始め、「るーららるーらーるららるーらー」「フラレガイガール」「月と花束」「平行線」「航海の唄」「あたしとかみさま」「ねじこ」「summer bug」など。通常シングルとしては、2021年9月に発表された「世界の秘密」が、配信限定版としては、2022年7月に発表された「花の塔」が最後の作品となった。

発表したアルバムには、上述した「ミカヅキの航海」や「酸欠少女」のほか、オリコン最高3位を獲得した「め」などがある。

その作品の多くは、前述のフジテレビ「ノイタミナ」アニメーションを始め、人気アニメ「ゴールデンカムイ」オープニングテーマや「僕のヒーローアカデミア」エンディングテーマ、そのほかCMソングやテレビドラマのテーマ曲などでタイアップを果たしている。

死因などの詳細は明らかにされていない。28歳。2024年7月に「機能性発声障害」を患っていることが分かり、音楽活動を休止して治療に専念する旨が本人の公式X(旧Twitter)で発表されていた。死去の事実は、親族や関係者によって葬儀などが執り行われたあと、亡くなって1週間ほどが経過してから、夫であるアマアラシ氏の公式Xにて公表された。

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