桂雀々

(かつらじゃくじゃく)
落語家。「けいじゃんじゃん」の通称で親しまれた。

1960年、大阪府大阪市生まれ。幼少時代に両親が離婚し、借金取りに脅かされる生活を送る中、ラジオから聴こえてきた落語が心の支えだったという。1975年、中学3年生のときに関根勤や小堺一機らが活躍していたTBSテレビの情報バラエティ番組「ぎんざNOW!」に「花より団子」という芸名で出演し、1コーナーであった「素人コメディアン道場」でチャンピオンになるなど、早くも芸達者な一面を見せる。中学を卒業後の1977年、2代目桂枝雀に入門。以後、1981年にABC漫才落語新人コンクール最優秀賞を受賞、1985年に上方お笑い大賞(銀賞)を受賞、1987年にもNHK新人演芸コンクール落語部門最優秀賞を受賞するなど、華々しい活躍を見せながら人気落語家に成長した。また、落語のみならず、テレビドラマや映画、舞台などで幅広く活躍。2017年にTBS系列で放送された役所広司主演のテレビドラマ「陸王」では、主人公を時代遅れと一蹴して皮肉る銀行支店長(家長亨)役を巧みに演じ、注目を集めた。

出演した主なテレビ番組には、上述の人気テレビドラマ「陸王」を始め、「痛快!エブリデイ」「遙かなる山の呼び声」「桂雀々の大判小判がじゃくじゃく」「ノックは無用!」「御法度落語 – おなじはなし寄席!」「ちちんぷいぷい」などがある。

映画では、「しあわせのかおり」「かぞくのひけつ」「嘘八百 – 京町ロワイヤル」「カム・アンド・ゴー」など。

出演したラジオ番組には、「真夜中ギンギラ大放送」「ABCラジオジラ」「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」「それゆけ!」などがある。

著書に、「必死のパッチ」など。

主な受賞歴に、上述したABC漫才落語新人コンクール最優秀賞や上方お笑い大賞(銀賞)、NHK新人演芸コンクール落語部門最優秀賞のほか、日本放送演芸大賞(新人賞)、上方お笑い大賞(最優秀技能賞)、おおさかシネマフェスティバル(新人賞)、(大阪舞台芸術賞(奨励賞)などがある。

桂雀々 死因

病院にて死去。死因は、糖尿病からの肝不全であった。64歳。10月下旬に茨城県内にあるゴルフ場にてプレイ中に倒れ、病院へ救急搬送。所属事務所より、当面の落語会を休演する旨が発表されていた。一時は回復に向かっていたものの、11月中旬に呼吸困難を発症し、最期は家族に見守られながら亡くなったという。

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