（まいてぃいのうえ）
元プロレスラー・レフェリー・解説者。現役時代は、国際プロレスや全日本プロレスなどで活躍し、人気を博した。「マイティ井上」のほか、「ミッキー井上」「井上トンパチ」「井上円蔵」などのリングネームで活動していた時期もある。
1949年、大阪府大阪市生まれ。幼少時代よりプロレスラーに憧れ、高校中退後に国際プロレスに入門。1967年、元大相撲力士のレスラー仙台強（大剛鉄之助）戦でデビュー。ほどなくしてラッシャー木村やグレート草津、サンダー杉山らに続くスターとして期待されるようになり、1974年にはビリー・グラハムを破ってIWA世界ヘビー級王座を獲得した。また、アニマル浜口とタッグを組み、「浪速ブラザーズ」「和製ハイ・フライヤーズ」などと呼ばれ大きな人気を呼び、アジアタッグ王座に輝くなどの活躍を見せた。1981年の国際プロレス崩壊後は全日本プロレスに移籍。ジャイアント馬場やジャンボ鶴田ら、ヘビー級のレスラーが多かったこともあり、ウェイトを落としてジュニア・ヘビー級に転身。NWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座などの栄誉を獲得した。1998年に現役を引退し、レフェリーに転向。2010年まで務めた。
得意技は、代名詞とも言える必殺技サマーソルト・ドロップを始め、ジャーマン・スープレックス、バックドロップ、フライング・ショルダー・アタック、オースィー・スープレックスなど。
他のプロレスラーと同様、歌手として楽曲も発表しており、その作品には「ふるいボトル」「エマの肖像」「あの娘のお店」などがある。
マイティ井上 死因
兵庫県神戸市内にある病院にて死去。死因は、心室細動であった。75歳。通院の最中に気を失って倒れ、緊急搬送されたものの、死亡が確認されたという。近年は糖尿病を始め、腎臓にも疾患を抱えるなど健康状態に問題があり、療養生活を送っていた。
