デイヴィッド・リンチ

映画監督・脚本家・プロデューサー。俳優やミュージシャンとしても活躍した。摩訶不思議なストーリーで不気味な世界観を醸し出す独特の作風で知られ、「カルトの帝王」の異名で世界中に多くのファンを持つ。なお、日本では「デヴィッド・リンチ」「デイビッド・リンチ」「デビッド・リンチ」などと表記・発音されることもある。

1946年、アメリカ合衆国北西部モンタナ州のミズーラ生まれ。ボストン美術館付属美術学校やワシントン美術大学で絵を学び、画家としての活動を経て、1967年に短編映画「Six Men Getting Sick(Six Times)」を制作。さらにいくつかの短編作品を作ったのち、1977年のモノクロ・ホラー映画「イレイザーヘッド」で長編デビューを果たし、一躍有名となる。1980年には、19世紀イギリスにおいて「エレファント・マン」と呼ばれた青年「ジョゼフ・メリック」の半生を描いた作品「エレファント・マン」でアカデミー賞8部門にノミネートされるなど、世界的な監督に登り詰めた。一方で、テレビドラマも手掛けるようになり、日本でも人気を博した「ツイン・ピークス」では監督を務めたほか、俳優として出演もしている。

代表的な映画作品に、上述した「イレイザーヘッド」や「エレファント・マン」のほか、「デューン/砂の惑星」「ブルーベルベット」「ロスト・ハイウェイ」「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間」「マルホランド・ドライブ」「ストレイト・ストーリー」「インランド・エンパイア」などがある。

テレビ作品では、上述の「ツイン・ピークス」を始め、「キング・オブ・アド」「オン・ジ・エアー」「アウト・ヨンダー」「ケイムバック・ホーンテド」「デュラン・デュラン:アンステージド」「デビッド・リンチのホテル・ルーム」など。

書籍では、「ロスト・ハイウェイ」「デイヴィッド・リンチ – 映画作家が自身を語る」「大きな魚をつかまえよう」「夢みる部屋」「暴力と静寂に棲むカオス」などがある。

そのほか、短編作品やドキュメンタリー、音楽作品など、幅広いジャンルで数多くの作品を残した。また、カンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭など、名立たる映画祭で審査委員長も務めている。

主な受賞歴に、アカデミー賞(名誉賞)、ヴェネツィア国際映画祭・栄誉金獅子賞、ヨーロッパ映画賞、カンヌ国際映画祭パルム・ドールおよび監督賞、全米映画批評家協会賞(監督賞)、AFI賞(フランクリン・J・シャフナー賞)、ロサンゼルス映画批評家協会賞(監督賞)、セザール賞(外国映画賞)など、多数。

デイヴィッド・リンチ 死因

死因などの詳細情報は不明。78歳。8歳から続けていたという喫煙が影響し、2024年に肺気腫と診断され闘病生活を送っていた。正確な死去日などの情報も不明なため、当サイトの日付は家族による死去公表日となっている。

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