歌手・女優・作詞家(イギリス)。イギリスの著名なロックミュージシャンであるミック・ジャガーの元恋人としても有名。
1946年、イギリスの首都ロンドン北部にあるハムステッドに生まれ、音楽プロデューサーであるアンドリュー・ルーグ・オールダムと知り合ったのをきっかけに芸能界入り。1964年に「涙あふれて」(アズ・ティアーズ・ゴー・バイ:As Tears Go By)で歌手デビューを果たす。以後、美しい歌声とルックスで人々を魅了し、ポップ・アイドルとして大きな人気を博した。上述の通り、1966年から1970年までは世界的なロックバンド「ローリング・ストーンズ」のヴォーカリスト、ミック・ジャガーの恋人としても知られた。歌手活動のほか、映画やテレビドラマでも活躍し、主役として出演した1968年のイギリス・フランス合作映画「あの胸にもういちど」ではフランスの俳優アラン・ドロンとも共演。当作品で見せた革のライダースーツを素肌にまといながらバイクに乗るシーンは、人気アニメ「ルパン三世」のキャラクター「峰不二子」のモデルになったと言われている。一方で、オーバードース(薬物の過剰摂取)により全裸で倒れているところを警察に見つかるというスキャンダルでも大きな話題となった。
歌手として発表した主な楽曲には、上述したデビュー曲である「涙あふれて」を始め、「リトル・バード 」「明日のために」「一人になりたい」「恋の一夜」「Dreamin’ My Dreams」「イェスタデイ」「Broken English」「スィートハート」「Running For Our Lives」「あなただけに」「Why Did We Have To Part?」「Easy Come, Easy Go」「The Gypsy Faerie Queen」などがある。
アルバムでは、「マリアンヌ・フェイスフル」「カム・マイ・ウェイ」「ドリーミン・マイ・ドリームス」「ラヴ・イン・ア・ミスト」「ブレイジング・アウェイ」「聖少女」「悪の戯れ」「キスィン・タイム」「ロンドンによろしく」「イージー・カム・イージー・ゴー」「ビフォア・ザ・ポイズン」など。
女優として出演した主な作品は、「メイド・イン・U.S.A」「ハムレット」「あの胸にもういちど」「インティマシー」「豚が飛ぶとき」「明日に賭ける」「アンナ」「ホワイト・ナイトメア」「マリー・アントワネット」「パリ、ジュテーム」「フェイシズ」「やわらかい手」「ショッピング」など、多数。
マリアンヌ・フェイスフル 死因
イギリスの首都ロンドンにて死去。死因などの詳しい情報は明らかになっていない。78歳。2020年には新型コロナウイルスに感染したため入院を余儀なくされたが、その際は無事に退院している。なお、死去にあたり、ミック・ジャガーもSNS(Instagram)に写真をアップし、当人を偲ぶ投稿を行っている。