(いりふねていせんかい)
落語家。本名「関川博之」(せきかわひろゆき)。一般社団法人落語協会会員。出囃子は「乗合船」。
1952年、東京都生まれ。東京都足立区にある都立江北高等学校を卒業後、ミュージシャンとしてビッグバンドで活動中に落語に感化され、落語家の道を歩むことを決意。1976年、入船亭扇橋(9代目)に入門し、1978年に前座となって「扇たく」を名乗るようになる。1981年、二つ目に昇進し、「扇海」に改名。1993年9月に真打ち昇進。そのほか、ミュージシャンであった経歴を活かし、千葉県勝浦市の自宅周辺を改装して落語とジャズが楽しめるライブハウスを開設。さらに、「勝浦落語会」をプロデュースするなどの活動にも注力していた。
入船亭扇海 死因
死因は、膵臓癌であった。72歳。死去の事実は、所属する落語協会によって翌日発表された。2007年12月9日の黒門亭が最後の寄席となってしまった。2010年頃に膵臓癌のステージ4であると診断され、余命半年の告知を受けるも、治療の甲斐あって癌の抑制に成功していた。