ジーン・ハックマン

俳優(アメリカ)。日系アメリカ人のクラシック・ピアニストであるベッツィー・アラカワの夫。

1930年、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサン・バーナディノ生まれ。海兵隊への入隊などを経て、1964年の映画作品「リリス」で、実に34歳にして銀幕デビューを果たす。その後、アーサー・ペンが監督を務めた1967年の犯罪映画「俺たちに明日はない」で注目を集めたのち、ウィリアム・フリードキンが監督を務めた1971年のアクション・スリラー映画「フレンチ・コネクション」で主役を演じ、一気にトップ俳優へと登り詰めた。

以後、1972年のパニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」(ロナルド・ニーム監督)や、1988年の社会派映画「ミシシッピー・バーニング」(アラン・パーカー監督)などの大作を始め、数々の映画に出演を続け、主役からバイプレイヤーまで幅広い役柄を巧みにこなす名優として世界中に名を馳せることとなる。1990年代以降は病気に見舞われることもあったが、2004年に自ら引退を公言するまで、「タフガイ」と呼ばれるほど長きに渡って活躍した。

出演した主な映画は、上述したデビュー作「リリス」や、「俺たちに明日はない」「フレンチ・コネクション」「ポセイドン・アドベンチャー」「ミシシッピー・バーニング」といった代表作を始め、「ハワイ」「さすらいの大空」「汚れた七人」「宇宙からの脱出」「スケアクロウ」「白銀のレーサー」「ヤング・フランケンシュタイン」「ドミノ・ターゲット」「ラッキー・レディ」「スーパーマン」「弾丸を噛め」「ウィンター・ローズ」「アンダー・ファイア」「勝利への旅立ち」「地獄の7人」「追いつめられて」「キャノンズ」「カナディアン・エクスプレス」「許されざる者」「ハリウッドにくちづけ」「ザ・ファーム – 法律事務所」「クリムゾン・タイド」「ワイアット・アープ」「バードケージ」「エネミー・オブ・アメリカ」「リプレイスメント」「ザ・メキシカン」「ザ・プロフェッショナル」「ハートブレイカー」「ニューオーリンズ・トライアル」「エネミー・ライン」「ムースポート」など、多数。

主な受賞歴には、アカデミー賞(主演男優賞、助演男優賞)、ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)、ニューヨーク映画批評家協会賞(主演男優賞、助演男優賞)、全米映画批評家協会賞(主演男優賞)、AFI賞(助演男優賞)、ロサンゼルス映画批評家協会賞(助演男優賞)、英国アカデミー賞(主演男優賞、助演男優賞)、ゴールデングローブ賞(主演男優賞、助演男優賞、セシル・B・デミル賞)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(主演男優賞)、全米映画俳優組合賞(キャスト賞)など、枚挙に暇がない。

ジーン・ハックマン 死因

アメリカ合衆国・ニューメキシコ州のサンタフェ、サンセット・トレイルの自宅にて死去。死因は明確になっていない。95歳。妻とともに亡くなっているところを発見されたという。現地の保安官によれば、事件性があるとは考えられないとのこと。その後の調べにより、遺体は一部が膨張し、腐敗が進んでいたことから、数日、あるいは最大で数週間前には既に亡くなっていた可能性があることが明らかとなった。当サイトの日付は、発見日としている。

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