今くるよ

(いまくるよ)
漫才師・お笑い芸人。女性漫才師のパイオニアとして知られ、人気漫才コンビだった「今いくよ・くるよ」のメンバーとして大きな人気を博した。

1947年、京都府京都市生まれ。明徳商業高等学校(現在の京都明徳高等学校)にて同級生だった今いくよとコンビを組み、夫婦漫才コンビであった「島田洋介・今喜多代」に1970年より弟子入り。初舞台は1973年、当時は「スエ子・正子」のコンビ名だった。

1980年代の漫才ブームにおいては、ふくよかな体形である当人と細身であった今いくよのコントラストが受け、派手な衣装や厚化粧などとも相まって大人気となった。お腹を「ポン」と叩くしぐさや、顔の前で両手を交互に前後させて「どやさっ!」と叫ぶネタは、当時のお茶の間を大いに楽しませた。

レギュラー出演していた主なテレビ番組・ラジオ番組は、「オレたちひょうきん族」「ビッグワイドKBS」「クイズ!!マガジン」「目方でドーン!」「すてきな出逢い・いい朝8時」「いくよ・くるよのもうかりまっか?」「いくよ・くるよのはりきりフライデー」「むっちゃ元気スーパー!」「浅越ゴエのニュースターラジオ」など、多数。

そのほか、本家かまどや、花王、明光商会、小林製薬、NTT西日本、永谷園、近畿日本鉄道、JAバンク大阪といった数々の著名企業や団体のテレビCMなどでも活躍した。

コンビでの主な受賞歴に、花王名人大賞(最優秀新人賞)、上方お笑い大賞(金賞、大賞)、上方漫才大賞(大賞、奨励賞)、花王名人大賞(名人賞、大賞)などがある。また、2023年には、上方演芸の殿堂入りを果たしている。

大阪府大阪市内にある病院にて死去。死因は、膵癌であった。76歳。奇しくも、相方であった今いくよ(2015年5月28日没)と1日違いの命日となった。最後の舞台は、2022年4月に大阪市の「なんばグランド花月」で開催された吉本興業特別公演だった。

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