グレース・ケリー

元女優(アメリカ)。西ヨーロッパの都市国家であるモナコ公国の公妃。上品で優雅なルックスで「クール・ビューティ」(Cool Beauty)の異名をとった。トップ女優として絶大なる人気を博していた最中、カンヌ国際映画祭で知り合ったヨーロッパ・モナコ公国の君主(レーニエ3世)と結婚。公妃となって、惜しまれながら女優業を引退した。なお、「王妃」(Queen)と呼称されることがあるが、夫であるレーニエ3世は大公であるため、当人は「王妃」ではなく「公妃」が正解である。

出演した映画には、「真昼の決闘」「裏窓」「モガンボ」「ダイヤルMを廻せ!」「トコリの橋」「緑の火/エメラルド」「白鳥」「泥棒成金」「上流社会」などがある。チャールズ・ウォルタースが監督を務め、ジョン・パトリックが脚本を手掛けた1956年のミュージカル映画「上流社会」が女優として最後に出演した作品となった。なお、当作品はアメリカの著名なトランペット奏者であるルイ・アームストロングが本人役で出演していることでも大きな話題となった。

死因は、自動車事故であった。52歳。自動車を運転しながら帰宅している最中に脳梗塞を発症。ガードレールに激突の上、道路脇の崖下に転落、自動車は大破した。病院に緊急搬送されたものの、翌日に帰らぬ人となった。なお、同乗していた次女のステファニー・ド・モナコは軽傷であったという。

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