梶原一騎

(かじわらいっき)
作家・漫画原作者・小説家・映画プロデューサー。本名である「高森朝樹」(たかもりあさき)に近い「高森朝雄」(たかもりあさお)のペンネームでの活動歴もある。数々のヒット作を生み出したほか、自由で豪快かつ型破りな生き方や、多くのスキャンダルを伴う私生活で、たびたび注目を集めた。漫画原作者・空手家である真樹日佐夫の兄。作家である高森篤子の夫。台湾の女優・歌手・タレントである白冰冰(パイ・ピンピン)の元夫(一時期、高森篤子と離婚していた際に婚姻関係を結んでいた)。

1966年、講談社の人気週刊少年漫画雑誌「週刊少年マガジン」にて連載が開始された野球漫画「巨人の星」(作画は川崎のぼる)の原作者として一気にスターダムにのし上がる。以後、「タイガーマスク」(作画は辻なおき)、「あしたのジョー」(作画はちばてつや)など、熱血スポーツ漫画(いわゆる「スポ根」もの)を中心に、多数のヒット作を世に送り出した。

原作を手掛けたそのほかの漫画作品には、「チャンピオン太」「新戦艦大和」「魔犬ムサシ」「鉄人レーサー」「大魔鯨」「夕やけ番長」「キングコング」「挑戦者AAA」「白い魔神」「キャプテン・スカーレット」「特攻3万メートル」「ジャイアント台風」「白鯨」「キックの鬼」「プロレス悪役シリーズ」「モーレツ!巨人」「格闘王V」「赤き血のイレブン」「朝日の恋人」「金田正一物語」「熱血モーレツ記者」「城と太陽と名探偵」「空手バカ一代」「侍ジャイアンツ」「ファイティング原田物語」「おれとカネやん」「紅の挑戦者」「長嶋茂雄物語」「世界ケンカ旅行」「若い貴族たち」「巨人の太陽」「ゴッド・アーム」「新巨人の星」「格闘士ローマの星」「マットの獅子王 – アントニオ猪木伝」「恋人岬」「英雄失格」「四角いジャングル」「巨人の星外伝」「新カラテ地獄変」「おかあさん」「ウィリー・ウィリアムス物語」「プロレススーパースター列伝」「初恋物語」「タイガーマスク二世」「おんなプロレス地獄変」「ザ・レフェリー」「男の星座」「ピストン堀口物語」など、枚挙に暇がない。

小説作品では、「勝利のかげに」「全米にとどろく鬼六段前田」「空手王のいかり」「日本のマンモス力道山」「友情のタッグチーム」「力道山対木村の大試合」「ルー・テーズ物語」「柔道王三船十段」「講道館四天王」「少年四天王」「プロレス五郎」「リングの二人組」「決戦ともえ投げ」「一升マスのちかい」「講道館の竜虎」「若乃花物語」「仮面の殺人鬼」「火をはく左フック」「宮本武蔵」「おどり出たホープ」「父と子の花道」「第一回オリンピックへの道」「ガンファイター」「新戦艦大和」「スポーツびっくり話」「力道山物語」「おれは力道山」「プロレスの王者」「ああ東海に日は上る」「力道山をねらう怪人ころし屋たち」「王者はだれ?日本のプロレス5人男」「新プロレス悪役物語」「七つボタンは桜に錨」「ルー・ゲーリッグ物語」「プロレス世紀の恐怖試合」「ナポレオン=ソロ危機いっぱつ」「義賊と捕物十番勝負」「悪魔くん」「せむし怪人ののろい」「さくれつしたちかいの殺人パンチ」「涙のホームラン王」「プロレス必殺技シリーズ」「狼と来た夏」「球魂の歌」「父なる川」「ふたりのジョー」「朝の足音」など。

そのほかの著書に、「わが懺悔録」「男たちの星」「地獄からの生還」など。

また、「地上最強のカラテシリーズ」「けんか空手・極真拳」「あしたのジョー」「ルパン三世 – ルパン VS 複製人間」などの映画や、「柔道一直線」などのテレビドラマには、俳優として出演も果たしている。

東京都新宿区にある病院にて死去。直接の死因は明確になっていないが、病気のためと思われる。50歳。数年前に死亡率が100%に近い「壊死性劇症膵臓炎」を患い4回もの手術を重ねるなど、晩年は体調を崩しがちだった上、1987年に入ってから入院していたという。

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