岡本太郎

(おかもとたろう)
芸術家。画家・漫画家・文筆家である岡本一平、及び歌人・小説家である岡本かの子の息子。フランスの芸術文化勲章・オフィシエ受章者。

油彩画、陶器、ブロンズ像、建築物から、デザインや色彩指導まで、その作品や活動範囲は幅広い。代表的な作品に、「太陽の塔」「明日の神話」「傷ましき腕」「疾走する眼」「こどもの樹」「であい」などがある。その全てを紹介するにはページがいくらあっても足りないくらい、生涯で数多くの作品を創作した。

「芸術は、爆発だ!」の発言で有名。同発言は、1981年の流行語大賞を獲得するなど一世を風靡し、現在でも折に触れてこの発言を真似るタレントや芸人が存在するなど、特に当人の話題に触れる際には避けて通れない要素となっている。また、著書や関連書籍にも、タイトルに「爆発」と付くものが多い。

創作活動以外にも、テレビのクイズ番組やバラエティ番組に数多く出演し、そのコミカルなキャラクターと憎めない言動でお茶の間の人気を博した。なお、日本テレビの人気バラエティ番組だった「鶴太郎のテレもんじゃ」にレギュラー出演していた際、お笑いタレントや俳優の傍ら、画家や書家としても活躍している片岡鶴太郎のアーティスト性を見出したのも彼である。

作品集を含む著書に、「T.OKAMOTO」「デリシュール」「岡本太郎」「歓喜」「ドキドキしちゃう」「岡本太郎 爆発大全」「芸術と青春」「岡本太郎の眼」「日本列島文化論 – 日本人は爆発しなければならない -」「にらめっこ」「美の呪力」「岡本太郎著作集」「岡本太郎の挑戦するスキー」「太郎に訊け!岡本太郎流爆発人生相談」「岡本太郎の宇宙 対極と爆発」「岡本太郎の本」「リリカルな自画像」「対談集・岡本太郎発言!」「孤独がきみを強くする」などがある。

他者の著作による評伝などの関連書籍には、「岡本太郎の全貌」「さよなら岡本太郎」「芸術は爆発だ・岡本太郎痛快語録」「ユリイカ」「岡本太郎が、いる」「岡本太郎と太陽の塔」「もっと知りたい岡本太郎」「入門!岡本太郎」などがある。

また、フランスの映画監督であるジャン・ルーシュによって「岡本太郎 マルセル・モースの肖像」といったドキュメンタリー映画が制作された他、「誘惑」「ばら色の人生」「こんばんは21世紀」といった映画やテレビドラマにも自身が画家役などで出演している。その他、「日立マクセル」(「芸術は、爆発だ!」の発言が使われている)や、「明光商会」「ダスキン」「シチズン時計」といったテレビCMなどでも活躍した。

病院にて死去。パーキンソン病による急性呼吸不全のため。84歳。なお、パーキンソン病には、以前より罹っていたとのこと。

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