小坂一也

(こさかかずや)
歌手・俳優。ベテラン俳優である津川雅彦が経営していた芸能事務所である「グランパパプロダクション」に所属。

歌手としてのジャンルは、カントリー・ロカビリー・歌謡曲など。特に、カントリー&ウェスタンバンドである「ワゴン・マスターズ」のヴォーカルを務め、カントリーミュージックではアイドル的存在として大きな人気を集めた他、日本におけるロックンロールの先駆者として、アメリカの世界的なロック歌手であるエルヴィス・プレスリーのカヴァー曲などを発表していた。NHKによる年末恒例の人気イベント「紅白歌合戦」へも3度の出場を誇る。その他、俳優としても数々のテレビドラマや映画などに出演。

「ワゴン・マスターズ」としての主な発表シングルに、「ワゴン・マスター」「ジングル・ベルズ」「テキサスの黄色いバラ」「シックスティーン・トンズ」「東京チャチャ」「ビリー・ザ・キッドの物語」「ハートブレイク・ホテル」「銀座横町」「雨に歩けば」「サンタクロースがやって来る」「ブルースを唄おう」「優しく愛して」「冷くしないで」「恋をはこぶ青い鳥」「監獄ロック」などがある。

また、ソロとしては、「青春サイクリング」「東京の娘さん」「俺らは船乗り」「心にしみるブルース」「キャンプたのしや」「夢のアリゾナ」「にれの木陰で」「口笛吹けば」「ワルツィング・マチルダ」「牧場の花は赤い」「青春の並木路」「一本杉は威張りんぼ」などがある。

発表した主なアルバムには、「唄う幌馬車」「ウェスタン・ムード」「想い出の小坂一也」「カントリー・マイ・ウェイ」「微笑みの作り方」などがある。

俳優として出演したテレビドラマには、「ポプラの歌」「あしたからの恋」「古都」「青空にとび出せ!」「時間ですよ2」「必殺仕掛人」「翔べ!必殺うらごろし」「ふりむくな鶴吉」「太陽にほえろ!」「非情のライセンス」「横溝正史の吸血蛾」「Gメン’75」「裸の大将放浪記」「ガラスのうさぎ」「まんさくの花」「迷宮課刑事おみやさん」「パパはニュースキャスター」「胸キュン刑事」「ギョーカイ君が行く!」「痛快!ロックンロール通り」「賀茂の蜩」「青春の門」「101回目のプロポーズ」「愛という名のもとに」「グッドモーニング」「二十歳の約束」「瀬戸内少年野球団」「夢見る頃を過ぎても」「おいしい関係」「デッサン」「僕らに愛を!」などがある。

さらに、出演した映画には、「星空の街」「ろまん化粧」「オンボロ人生」「この天の虹」「三羽烏三代記」「今日もまたかくてありなん」「危険なラブレター」「パイナップル部隊」「春の夢」「明日はいっぱいの果実」「俺たちに太陽はない」「黄色いさくらんぼ」「日本よいとこ」「二階の他人」「ふりむいた花嫁」「花の咲く家」「なつかしき笛や太鼓」「太陽を抱く女」「若いやつ」「不連続殺人事件」「ダイアモンドは傷つかない」「純」「KIDS」「マルサの女」「私をスキーに連れてって」「細雪」「愛の陽炎」「仔鹿物語」「集団左遷」「失楽園」「OL忠臣蔵」「風の子どものように」「キャンプで逢いましょう」などがある。

その他、日本テレビ系列の人気バラエティで、お笑いコンビであるウッチャンナンチャンの冠番組であった「ウッチャンウリウリ!ナンチャンナリナリ!!」や、同じく日本テレビ系列のトーク・コントバラエティ番組で、お笑いタレントであるタモリが司会を務めた「今夜は最高!」などにも出演し、お茶の間を楽しませた。

著書に、「メイド・イン・オキュパイド・ジャパン」など。

死因は、食道癌であった。62歳。晩年は健康に不安を抱え、闘病生活を送りながらも、精力的に仕事をこなしていたが、回復は叶わず帰らぬ人となった。

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