ポール牧

(ぽーるまき)
コメディアン・タレント・俳優。元々は、秋田県大館市の禅寺において修行した僧侶であったことも知られている。また、晩年も出家し、茨城県にある寺の住職を務めた。

1968年、同じくコメディアン・タレントである関武志と共に「コント・ラッキー7」を結成、老若男女を問わずお茶の間からの高い人気を博した。その後は、数々のバラエティ番組や、映画・テレビドラマなどで幅広く活躍。軽快な動きと共に、リズミカルに指を鳴らす「指パッチン」の持ちネタが有名。これをあまりにやり過ぎて、骨折したこともあるという。

出演した主なバラエティ番組やクイズ番組には、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「志村けんのだいじょうぶだぁ」「クイズダービー」「クイズところ変れば!?」「どちら様も!!笑ってヨロシク」「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」などがある。

出演した主なテレビドラマには、「破れ奉行」「噂の刑事トミーとマツ」「人造人間キカイダー」「Gメン’75」「熱中時代」「山河燃ゆ」「若草学園物語」「世にも奇妙な物語」「暴れん坊将軍II」「夢帰行」「キッド」「さむらい探偵事件簿」「水戸黄門」「てるてる家族」などがある。

また、出演した主な映画には、「俺は上野のプレスリー」「軍旗はためく下に」「哀しい気分でジョーク」「ア・ホーマンス」「新宿純愛物語」「きんぴら」「カンバック」「ふうせん」「カレンダー」「風の国」「故郷」などがある。

その他、「音浴湯」(大日本除虫菊)、「ガラコ」(ソフト99)、「よごれま栓」(コロナ)、「油っ固」(藤沢薬品工業)など、数々のテレビCMでも活躍した。

著書に、「生きるための言葉」「指パッチン人生論」「笑わせ者たちの伝説」「今日ただ今の命―さて、どう生きる!」「指パッチン流・色即是空」など、多数。

受賞歴に、浅草芸能大賞奨励賞などがある。

死因は、自宅マンションから飛び降りたことによる全身打撲(自殺)であった。63歳。自殺の理由は明確になっていないが、女性スキャンダルや金銭トラブルに悩んでいた上、酒(アルコール)と鬱病の薬を併用したために発作的に飛び降りてしまったとの説もある。また、1983年にも失踪及び自殺未遂騒ぎを起こしている。

タイトルとURLをコピーしました