楠田薫

(くすだかおる)
女優。大学教授を務める内野和夫の妻。

東京都豊島区に拠点を構える私立学校「十文字高等学校」を卒業後、1938年、日活株式会社に入社。翌1939年、「女性の力」にて女優デビューし、以後、東京都港区六本木にある劇団俳優座や、瑞穂劇団などに所属しながら、数々のテレビドラマや映画に出演。

出演したテレビドラマには、1966年から1967年にかけてNHK連続テレビ小説(第6作)として放送され、樫山文枝、高橋幸治、真屋順子らの出演で人気を博した「おはなはん」や、1979年に同じくNHK連続テレビ小説(第23作)として放送され、長谷川町子の「サザエさんうちあけ話」が原作となっていることで話題となった「マー姉ちゃん」(他の出演者には熊谷真実、藤田弓子、田中裕子らがいた)などがある。

そのほかの出演テレビドラマは、「椎茸と雄弁」「故郷の月」「遠い花火」「熱い空気」「あいつの季節」「これが青春だ」「キイハンター」「木枯し紋次郎」「白い影」「アイフル大作戦」「バーディ大作戦」「Gメン’75」「大江戸捜査網」「水戸黄門」「特捜最前線」「大岡越前」「若大将天下ご免!」「暴れん坊将軍III」「大奥」「生きていた男」「萩・津和野レディスホテル」「描かれた女」「ランタナの花咲くころに」など、多数。

また、出演した映画には、「善魔」「恋文裁判」「我が家は楽し」「広場の孤独」「ひとりぼっちの二人だが」「錆びたナイフ」「夫婦百景」「純愛物語」「森は生きている」「男嫌い」「警視庁物語・自供」「命果てる日まで」「野菊のごとき君なりき」「傷だらけの天使」「修羅雪姫」「四畳半色の濡衣」「噛む女」「結婚案内ミステリー」などがある。

さらに、「研究会」「女学者」「かもめ」「イワーノフ」「華やぎの糸」「わが家」「検察官」といった舞台などでも活躍した。

死因などの詳細は明らかになっていない。91歳。

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