三輪壽雪

(みわじゅせつ)

陶芸家。萩焼の大家。人間国宝。陶芸作家の名跡である三輪休雪(第11代)。日本工芸会正会員。紫綬褒章・勲四等瑞宝章受章者。

同じく陶芸家である兄(第10代三輪休雪)を手伝いながら陶芸の技術や伝統手法を習得したのち、1941年より「昭和の光悦」「東の魯山人・西の半泥子」などと称され高い評価を受けていた川喜田半泥子に師事。同師の下でひたすら作陶に打ち込みながら技術を磨き、独立したのは通算で30年近くも修練を続けたあとだった。

1967年に、兄である第10代三輪休雪の隠居に伴い、後を受け継いで第11代三輪休雪を襲名。1983年、兄に続いて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。陶芸界における兄弟での重要無形文化財保持者認定は、史上初の快挙となった。

2003年、息子である龍作に、第12代として三輪休雪を譲ったが、その後も三輪壽雪と名乗りながら作陶を続け、晩年まで活動を止めなかった。

死因は、老衰であった。102歳。

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