安倍晋三

(あべしんぞう)
政治家・衆議院議員。元内閣総理大臣。同じく政治家で内閣官房長官などを務めた安倍晋太郎、及び書家であり「政界のゴッドマザー」とも呼ばれた安倍洋子の息子。実業家である安倍寛信の弟。政治家・衆議院議員である岸信夫の兄。所属政党は、自由民主党。大勲位菊花章頸飾・大勲位菊花大綬章受章者(没後)。

1993年、第40回衆議院議員総選挙において2年前に亡くなった父・晋太郎の跡を継ぐ形で旧山口1区より立候補し、初当選を果たす。以後、衆議院議員を10期に渡って務め、その間、第90代・96代・97代・98代の内閣総理大臣の他、内閣官房長官、所属政党である自由民主党における総裁、幹事長、清和政策研究会会長などの要職を歴任、国政及び自民党の中核として活躍した。特に内閣総理大臣時代には、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策や、2020年東京オリンピック招致(新型コロナウイルスの世界的な流行により延期され、2021年に開催)などに尽力したことが記憶に新しい。その他、最新型原子力リプレース推進議員連盟顧問、親学推進議員連盟会長、天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟顧問、日本の前途と歴史教育を考える議員の会事務局長、真の人権擁護を考える懇談会最高顧問、地下式原子力発電所政策推進議員連盟顧問、創生「日本」会長など、数々の連盟や団体における要職も歴任した。

また、真面目で優しく、温厚な人柄故、多くの国民に親しまれ、バラエティ番組や報道番組を始めとするメディアにもたびたび登場してお茶の間の興味・関心を惹いた。出演した主なテレビ番組は、「たかじんのそこまで言って委員会」「SMAP × SMAP」「スッキリ!!」「「笑っていいとも!」「報道ステーション」「情報ライブ・ミヤネ屋」「ワイドナショー」「NEWS23」「ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人」など、多数。

受賞した栄誉には、ベストドレッサー賞、経済界大賞、ワールド・ステーツマン賞、ハーマン・カーン賞などがある。また、2014年及び2018年には、アメリカ合衆国の著名雑誌「タイム誌」による「世界で最も影響力のある100人」に選出されている。

受章した勲章には、上述した没後の大勲位菊花章頸飾・大勲位菊花大綬章を始め、名誉勲章グランド・クロス(ギリシャ)、コートジボワール勲章グランド・クロス(コートジボワール)、シカツナ勲章グランド・カラー(フィリピン)、イサベル・ラ・カトリカ勲章グランド・クロス(スペイン)、オーク・クラウン勲章グランド・クロス(ルクセンブルク)、南十字星勲章グランド・クロス(ブラジル)、レジオン・オブ・メリット勲章(アメリカ合衆国)、オナラリー・コンパニオン勲章(オーストラリア)など、世界各国より多数。

著書(共著・編著を含む)に、「美しい国へ」「新しい国へ」「安倍晋三対論集・日本を語る」「日本の決意」「吾が心は世界の架け橋」「この国を守る決意」「「保守革命」宣言」「日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ」などがある。

奈良県橿原市にある病院にて死去。死因は、街頭演説中の銃撃による失血死であった。67歳。奈良県奈良市の近畿日本鉄道・大和西大寺駅前付近にて街頭演説中、当時41歳の男によって銃撃され、心肺停止状態に陥る。病院に緊急搬送され、懸命の蘇生措置を受けたものの、助からなかった。なお、犯人はその場で取り押さえられ、現行犯逮捕された。この事件により、当日の警備の問題やそもそもの演説会場の是非など、様々な物議を醸すことになる。死去から2ヵ月半ほど経過した2022年9月27日に、東京・日本武道館にて国葬が行われた。

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