高史明

(こうしめい、コ・サミョン)
作家・小説家。在日朝鮮人2世として生まれ、貧困や差別を経験しながらさまざまな職業を転々とした自らの半生を、政治活動や執筆活動に反映していた。また、12歳の息子(岡真史、さまざまな詩を書き残したことで、詩集などが多数発表されている)を飛び降り自殺によって失うという辛い経験もしている。

主な受賞歴に、産経児童出版文化賞・日本児童文学者協会賞・仏教伝道文化賞・青丘賞などがある。

主な著作に、「夜がときの歩みを暗くするとき」「生きることの意味」「深きいのちに目覚めて」「いのちの優しさ」「いのちの大河」「生きることを学んだ本」「歎異抄」「真実のいのちに導かれて」「死に学ぶ生の真実」「いま子どもたちの闇は」「いのちの涙あふれ」「知恵の落とし穴」「月愛三昧」「闇を喰む」「念仏往生の大地に生きる」「悲の海は深く」「いのちは自分のものではない」「現代によみがえる歎異抄」「いのちの行方 人間とは何か」「存在の大地」「現代社会における浄土真宗」「いのちと責任」「ぼくは12歳」などがある。

なお、日本児童文学者協会賞を受賞した「生きることの意味」では、自らの生い立ちを赤裸々に綴っている他、「ぼくは12歳」は、息子への遺稿詩集として妻である岡百合子氏と共編したものである。

自宅にて死去。死因は、老衰であった。91歳。

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