高耀潔

(こうようけつ)
産婦人科医・学者・エイズ活動家(中国)。アルファベット表記は「Gao Yaojie」。中国当局が隠蔽していた輸血や売血などによるエイズ禍を告発したことで有名。

1927年、中国・山東省に生まれ、1954年に河南大学医学部を卒業後、産婦人科医の道に進む。1974年には、河南中医学病院にて婦人科医として働き、教授に昇進。その後、医療巡回のため1990年代に中国・河南省の農村などを訪れるうちにエイズ禍の真実を目の当たりにし、中国当局の意に反してその実情を告発、深刻な状況を世間に伝えた。これをきっかけとして、当局から活動を妨げられ、長きに渡って監視される事態となったため、2009年、人権擁護団体などの協力の下にアメリカ合衆国・ニューヨークへ亡命。以後、執筆を中心にエイズに関する活動を続けていた。

受賞歴に、アジアのノーベル賞とも称される「マグサイサイ賞」を始め、「グローバルリーダーシップ賞」「ハインツ R.パーゲルス科学者人権賞」などがある。

亡命先であるアメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンの自宅にて死去。死因などの詳細は不明。95歳。

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