小森昭宏

(こもりあきひろ)
作曲家・編曲家。童謡「おべんとうばこのうた」「いとまきのうた」「げんこつやまのたぬきさん」などの作品で有名。ティンパニー奏者で、NHK交響楽団団員でもあった小森宗太郎の息子。また、慶應義塾大学の医学部を卒業後、脳外科医として活動していた医師でもある。外科学を通じて国民の福祉や健康に貢献することを目的として設立された学術団体「一般社団法人日本外科学会」会員。医師活動と並行して作曲を手掛けるようになり、作曲家である池内友次郎に師事した。

主な童謡作品には、上述した「おべんとうばこのうた」「いとまきのうた」「げんこつやまのたぬきさん」のほか、「パパとぼく」「かわいいコロボックル」「みんなでヤッホー」「アルプスのこどもたち」「森のアパート」「テレビをビレテ」「ヒッコリーのきのみ」「メロンとこびと」「ぽっぽちゃん」「あしたはぼくね」「おにぎりころりん」「ぽかぽかてくてく」「もりのスープとあおぞらサラダ」「3人の歌」「さよならロボットばあや」「ファクシミリ・マーチ」などがある。

また、楽曲を手掛けたテレビ番組には、「宇宙怪人ゴースト」「ブーフーウー」「勇者ライディーン」「連想ゲーム」「アストロガンガー」「ぐるぐるメダマン」「バトルホーク」「超人戦隊バラタック」「シートン動物記・くまの子ジャッキー」「名犬ジョリィ」「ほえろブンブン」「ハニーハニーのすてきな冒険」などがある。

さらに、東京都に本拠を構える劇団「演劇集団・円(えん)」ともゆかりが深く、「美女と野獣」「どんどこどん」「おばけリンゴ」「どうぞのいす」「卵の中の白雪姫」「あらしのよるに」といった作品に楽曲を書き下ろしている。

そのほか、イタリアの童謡で、日本でもカバーされて大きな人気を呼んだ「黒ネコのタンゴ」の編曲を手掛けたことなどでも知られている。

主な受賞歴に、サトウハチロー賞、日本児童演劇協会個人賞、日本童謡賞など。

東京都内にある病院にて死去。死因は、腎不全であった。85歳。

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