冠二郎

(かんむりじろう)
歌手(演歌)。実に50年以上のキャリアを誇るベテラン歌手として、数多くのヒット曲を世に送り出してきた。埼玉県秩父市に生まれ、同市の観光大使にも任命されている。

代表的な発表曲に、テレビ朝日系列で1977年に放送されていたドラマ「海峡物語」のテーマ曲としてミリオンヒットを記録した「旅の終りに」や、1992年に発売された38枚目のシングル「炎」などがある。演歌のイメージを覆すユニークな歌詞が本人の明るいキャラクターとも相まって人気を博し、発表する楽曲は「ネオ演歌」「アクション演歌」などと呼ばれて親しまれた。熱く歌い上げる歌唱スタイルと、しゃがれ気味の歌声が特徴。

そのほかの発表曲には、1967年のデビュー曲「命ひとつ」を始め、「海へ帰ろう」「出世太鼓」「命の女」「裏街流転歌」「釧路発霧の第三便」「淋しい女の唄」「玄海別れ唄」「港・恋灯り」「忘却の旅」「泣いてもいいよ」「夫婦春秋」「望郷物語」「ひとり北国」「あなたは男でしょう」「流浪歌」「みれん酒」「さだめ舟」「男の子守唄」「餞」「演歌人生」「ねぶた男肌」「しのび酒」「のぼり竜」「ムサシ」「波濤万里」「まごころ」「思い出川」「望楼の果て」「大文字」「愛しき人よ」「バイキング」「歌は世界を救う!!」「酒に酔いたい」「面影の女」「都忘れの花のように」「横浜物語」「ブラボー酔虎伝」「燎原の狼」「花も実もある人生航路」「流氷岬」「小雪の酒場」「お前のために」「旅路の果て」「人生はふたりの舞台」「望郷エトランゼ」「夢に賭けろ」「友情の海」「どうせこの世は成り行きまかせ」「ふたりの止まり木」「湯の町慕情」「さみだれ」「望郷の駅はまだ遠い」「夫婦してます」など、多数。

出演したテレビ番組には、「NHKのど自慢」「ライオンのごきげんよう」「年忘れにっぽんの歌」「ダウンタウン汁」「特別機動捜査隊」「作家桜田桃子の冒険3」などがある。

NHKの年末恒例歌番組「紅白歌合戦」には、1991年・1992年・1995年と3度の出場歴がある。

主な受賞歴に、「酒場」で1991年に受賞した日本有線大賞(優秀音楽賞)など。

埼玉県にある病院にて死去。死因は、心不全であった。79歳。死去の事実は、10日後の1月11日に所属レコード会社である日本コロムビアが公表した。

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