(かなざわいちろう)
医師・医学者。東京大学名誉教授。元宮内庁長官官房皇室医務主管。国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター名誉総長。瑞宝重光章受章者。
1941年、東京府(現在の東京都)生まれ。1967年に東京大学の医学部を卒業後、イギリス・ケンブリッジ大学における薬理学教室客員研究員などを務めながら研究を重ねた。専門は、中枢神経系の神経活性物質探索、大脳基底核や小脳疾患の臨床といった脳科学分野。
上述以外にも、筑波大学教授、国際医療福祉大学大学院教授、国際医療福祉大学大学院院長、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園理事、東京大学医学部附属病院院長、NPO法人遺伝カウンセリング・ジャパン理事長、文部科学省日本ユネスコ国内委員会委員などの要職に就いていたほか、第一三共株式会社といった企業での役員(取締役)も歴任した。
著書に、「スタンダード家庭医療マニュアル」「家庭医療 – 家庭医をめざす人・家庭医と働く人のために」など。
東京都港区にある病院にて死去。死因は、膵臓癌であった。74歳。