辛島文雄

(からしまふみお)
ジャズピアニスト・ミュージシャン。大分県出身。ジャズの分野において日本を代表するピアニストの1人。クラシックピアニストで東京芸術大学名誉教授でもある辛島輝治の弟。兄弟でジャズとクラシックという異なる分野でピアニストとして活躍していた。

音楽教授を務めていた父の影響で幼少時代からクラシック音楽に親しみ、九州大学の学生時代より音楽活動を開始。日本のトップジャズドラマーである日野元彦や、歴史的名盤を数多く生み出したアメリカの著名なジャズミュージシャンで、著名なドラマーであるエルヴィン・ジョーンズなどと共演した。また、エルヴィン・ジョーンズが率いたグループ「ジャズ・マシーン」にメンバーとして迎え入れられた日本人プレイヤーの1人でもあり、1980年より6年間に渡って参加、ヨーロッパやアメリカなど世界各国で演奏を繰り広げ、国際的な評価を得た。

その他、アメリカのジャズミュージシャンで、ピアニスト・ドラマーを務めるジャック・ディジョネットや、同じくアメリカのジャズミュージシャン及びジャズロックミュージシャンで、ドラムスの他、作曲やプロデュースなども手掛けるトニー・ウィリアムスとも共演を果たした。なお、エルヴィン・ジョーンズ、ジャック・ディジョネット、トニー・ウイリアムスは3大ドラマーとして世界的に評価されており、その全てとの共演を実現していることになる。

受賞歴に、2005年の第31回南里文雄賞など。

死因は、膵臓癌であった。68歳。死去の10日前にも、闘病中にもかかわらずステージに立ち、演奏を披露していた。

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